ニホンミツバチの天敵はスズメバチで、スズメバチがニホンミツバチの巣を襲うと一対一では勝ち目のないニホンミツバチは一致団結して集団による驚くべき必殺技で強敵に対抗する。
まず、スズメバチを取り囲むように数百匹の働きバチが球状の集団を形成する。
これを「蜂球」という。
さらに飛翔筋を震わせて発熱し、蜂球内は5分後には温度は46℃、湿度は90%以上になる。
この時、蜂球内の炭酸ガス濃度は4%に達し、多くのスズメバチは10分で死に至るが蜂球は30分程度続く。
ちなみに、ニホンミツバチは49℃まで耐えられるのでこの致死温度差を利用してスズメバチを蒸し殺していることになる。
これがニホンミツバチの必殺技「熱殺蜂球」である。
また、東京大学、玉川大学、金沢大学が神経興奮のマーカー遺伝子を用いて攻撃行動の熱殺蜂球を形成しているニホンミツバチの脳を調べたところ、昆虫の高次中枢の「キノコ体」の一部の神経細胞が興奮していることを発見した。
ソース:捕食者スズメバチに対するニホンミツバチの防衛行動 蜂球内でのスズメバチの死の原因解明/菅原道夫(PDF)
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