(プレスリリース)東北大学大学院農学研究科の堀雅敏准教授の研究グループは、青色光を当てると昆虫が死ぬことを発見しました。
東北大学によると一般的に、光は波長が短いほど生物への殺傷力が強くなる。
よって、紫外線よりも波長の長い可視光が昆虫のような比較的高等な動物に対して致死効果があるとは考えられていませんでした。
この研究で、ある種の昆虫では、紫外線よりも青色光のほうが強い殺虫効果が得られること、また、昆虫の種により効果的な光の波長が異なることも明らかになりました。
▼研究内容と結果
様々な波長のLED光を昆虫に当てて、殺虫効果を調査。
青色光を照射したショウジョウバエの蛹は羽化できずに死亡。
特に440nmと467nmの波長が高い効果を示し、467nmの光は卵、幼虫、成虫に対しても殺虫効果を発揮した。
蚊(チカイエカ)の蛹に対しては417nmの青色光だけに効果が認められた。
蚊はショウジョウバエよりも青色光に強く、全ての蚊を殺すには直射日光に含まれる青色光の1.5倍程度の光の強さを必要とした。
小麦粉の害虫であるヒラタコクヌストモドキの蛹に対しては非常に高い殺虫効果が認められ、直射日光の5分の1から4分の1程度の光の強さで全ての蛹が死亡。
殺虫メカニズムは光が昆虫の内部組織に吸収され、活性酸素が生じ、細胞や組織が傷害を受け死亡すると推測されています。
今後は薬剤などを使わないクリーンな殺虫技術開発が進むのではと期待されています。
ソース:PDF
p.s.
スマホやパソコンなどの画面から出るブルーライト(400~500nmの青色光)もヒトの目に障害を与えることが知られており、私も命がけでこの記事を書いています(笑)
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