2014年11月26日水曜日

彦星と織姫は1年に1回も会えない?




7月7日は五節句の一つ、七夕。



天の川を挟んでその両岸でひときわ目立つ牽牛星・織女星が年に一度会う。



彦星と織姫は結婚したけれど、仕事(機織りや牛の世話)を怠けて堕落したため天帝の怒りにふれて天の川の両側に引き離され年に一度だけ会うことを許されたというものです。



古代中国では織女にあやかり、機織りや書道の上達を祈願すれば成就されるとされる。



この中国伝来の乞巧奠と日本の七日盆が合わさって、日本では願い事を短冊に書いて笹竹につるすと願いが叶うという七夕飾りが習慣化している。






▼彦星

わし座のα(アルファ)星でアルタイル【Altair】のこと。

0.8等星で黄色っぽい星。






▼織姫

琴座のα(アルファ)星でベガ【Vega】のこと。

0.0等星で青白い星。






このアルタイルとベガに白鳥座のデネブを加えると夏の大三角となる。



伝説では牽牛星と織女星は年に一度会うことになっていますが、現実では年に一回も会えません。



というのも、アルタイルとベガは約15光年離れているためです。



宇宙最速の光速で移動したとしても15年もかかってしまう。



会えるのは早くても15年おきということで、ものすごい遠距離恋愛となります。



ちなみに、七夕は梅雨の時期と重なってなかなか晴れることはなく星を見れる確率は低いです。



実は本来の七夕は旧暦なので、その場合は梅雨の時期は通り越して星を見れる確率も上がるのです。



例えば2012年7月7日(新暦)は旧暦では8月24日になります。

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