世界一短い手紙とは？

前提として、意思疎通ができていなければ手紙として成立しないものとする。



世界最短の手紙のやり取りがなされたのは1862年。



フランスのヴィクトル・ユーゴーと出版社の間で交わされた手紙。



ヴィクトル・ユーゴーが出版社（ラクロワ書店）に送った手紙には・・・

「？」

と、記されていた。



出版社からヴィクトル・ユーゴーに送られた手紙には・・・

「！」

と、記されていた。



一見「これが手紙？？」という感じだが、その背景を知れば納得できる。



ヴィクトル・ユーゴーは出版されたばかりの「レ・ミゼラブル」の売れ行きが気がかりだった。



そこで・・・



「？」＝本の売れ行きはどんな感じですか？の意で手紙を送ったところ、出版社から



「！」＝売れ行き好調で売り切れです！の意の手紙が届き、ここに世界最短の手紙やり取りが成立した。






※主人公ジャン・ヴァルジャンの波乱万丈の人生を描いた、文豪ヴィクトル・ユーゴー原作の世界的名作「レ・ミゼラブル」

長年監獄暮らしだったジャンは、出所後ただ1人優しくしてくれたミリエル司祭から銀の燭台を盗んでしまう。

しかし罪を問わない司祭の優しさに触れたジャンは心を入れ替える決意をするというのが簡単なあらすじ。