2014年11月12日水曜日

史上最強の耐性能力を持つ生物とは?




史上最強の耐性能力を持つ生物、その名は「クマムシ」



熊虫 は緩歩動物の別名で、形態や歩く動作がクマを思わせることからクマムシの名が付いた。



体長は1ミリメートル以下で足は8本。



身近な水中などに生息しているが、クマムシの持っている防御能力はとにかくタフで、ドラクエで喩えるならキングメタルスライム級。



その一例をご紹介しましょう。






▼7万5000気圧の超高圧でも生存可能。(岡山大の小野文久教授と三枝誠行准教授らによる)

7万5000気圧は地球内部の上部マントルで地下180キロ付近の圧力に相当、通常の動物の細胞は3000気圧以上で死滅する。



▼151度の高温にさらされても生存可能。



▼マイナス273度の絶対零度に近い極低温でも生存可能。



▼マイナス80度の冷凍庫に10年間入れられた後でも復活可能。



▼30年半にわたって零下20度で凍結保存していた状態から蘇生して産卵した。
(国立極地研究所)



▼極限の乾燥状態でも9年の生存記録あり。



▼無酸素状態(宇宙)や真空(30マイクロパスカル)でも10日間生存可能。



▼放射線にも人の1000倍以上の耐性(6200グレイでも生存可能)






上記のような極めて過酷な環境におかれても常温に戻して水をかけると蘇生する。



また、成体だけでなく卵も同じような耐性能力を持つ。



なぜ、クマムシはこれほどの過酷な環境下でも生存が可能なのか?



それは、クマムシは過酷状況に置かれると乾燥し、体内の水分がほとんどなくなり体が樽状になる。



そして、乾眠状態になると体内でトレハロースを合成し脅威の耐性能力を発揮するというわけ。

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