
「年寄りの冷や水」とは、老人が冷水を浴びるような危ないことや差し出た振る舞いをすることを冷やかすたとえですが、実はこの水は墨田川の水を指しているのです。
江戸時代、江戸は海に近いこともあって井戸を掘っても塩水しかでないこともしばしば。
そこで、水売りという商売が誕生しました。
水売り商人の中には「隅田川の真ん中を流れる水はキレイでおいしい」と言って水を売り、繁盛させていた者もいた。
しかし、当時の江戸は世界屈指の人口密集都市。
隅田川には生活廃水なども流れ込んでいたし、見た目がきれいそうに見えても雑菌はいる。
決して衛生的とは言えなかった。
ただ、若者は免疫力が強いので飲んでも体調を崩すことは少なかった。
だが、免疫力の弱いお年寄りが若者のように調子に乗って飲むとお腹を壊したり病気になったりすることもあった。
このことから生まれた言葉だった。
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