2014年11月4日火曜日

奥の手はどんな手のこと?




とっておきの手段のことを「奥の手」と言います。



この奥の手、実は左手のことなのです。



日本や中国では昔から左尊右卑の考えがあり、右よりも左が尊ばれた。



例えば律令制における官名の左大臣と右大臣、これも左大臣の方が格上だった。



宮中の席次にしても最も位の高い正中に続き、左、右となります。



これは、一番位の高い人が南向きに座る→一番位の高い人から見て左は東となる→東は太陽が昇る方向なので尊いという考えによる。



左を重んじる思想は手にもおよび、また右利きが多いことから左手は普段使わない大切な手とされ、そこから転じて極意、とっておきの手段といった意味になった。

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