「くわばら、くわばら」というまじないの由来は？

「くわばら、くわばら」と唱えるのは落雷や嫌なことを避ける（防ぐ）まじないの言葉だから。



くわばらを漢字で書くと桑原となり、これは桑畑のこと。



桑畑には雷が落ちないとされていたことからこのようなまじないが生まれた。



桑畑に雷が落ちないとされる謂れには二大説がある。






▼菅原道真説

死後、雷神になったと伝えられる菅公（菅原道真）の領地桑原には古来より一度も落雷がなかったことに由来する。

※清涼殿落雷事件が菅原道真の怨霊のせいだとされたことから雷神と結びついた。






▼雷神説

和泉国で雷神があやまって農家の井戸に落ちた際、農夫が蓋をして天に帰らせなかった。

雷神は自分は桑の木を嫌うので桑原と唱えたら二度と落ちないと誓って許しを得たという伝説から。