2015年3月15日日曜日

線虫でがん診断できる?

線虫学実験



体長約1ミリの透明な動物「線虫」が、がん患者とそうでない人の尿のにおいを精度よく識別できたと、九州大などのチームがの米科学誌プロスワンに発表した。
(毎日新聞)



線虫が尿によってがんの有無を識別することができることがわかり、この技術が実用化されれば尿1滴でさまざまな早期がんを短時間に安価に(数百円)高精度に(約 95%)検出できるようになることが期待される。



以前からがん患者には特有の匂いがあることが臨床現場では知られており、ここに注目した研究グループはまず、がん細胞の培養液に対する線虫の反応を調べました。



するとがん細胞の培養液に誘引行動を示すことがわかりました。



がん患者の尿に対する誘引行動は、嗅覚神経を破壊した線虫では起こらないこと、線虫の嗅覚神経はがん患者の尿に有意に強く反応したことから、線虫は尿中におけるがんの匂いを感じていると考えられた。



線虫の嗅覚を用いたがん診断テスト(n-nose)の精度を調べるために、242の検体(がん患者:24、健常者:218)の尿について線虫の反応を調べました。



すると、がん患者24例中23例が陽性、健常者218例中207例が陰性を示しました。



技術が確立すれば線虫がヒトをガンから守ってくれる日が訪れるのもそう遠くない未来なのかもしれない。



ソース:尿1滴で短時間・安価・高精度に早期がんを診断! 

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