アイシャドー【eye shadow】は目に陰影をつけるためにまぶたに塗る化粧品。
今でこそ女性が化粧のために使うアイシャドーですが、アイシャドーの起源である古代エジプトでは化粧よりももっと実用的な意味があった。
実は虫除けのために使用したのが始まり。(魔除けの意味もあった)
虫除けとして使われていた背景には、人間の目に産卵するがいてそのハエのせいで眼病になってしまうことがあったので予防の意味があった。
そこで、男女の区別なく虫除けとしてアイシャドーをしていた。
アイシャドーとして用いられたのは孔雀石(マラカイト)
マラカイトは塩基性炭酸銅からなる鉱物でこの石をすりつぶした青緑粉を塗っていた。
マラカイトの他に輝安鉱などもアイシャドーの材料として使われていました。
孔雀石も輝安鉱も毒ですが、それでハエを殺虫していたというよりは鉱物の色彩的な効果で防虫していたようです。
やがて、アイシャドーは目が大きく見え、美しく見せる効果があることに注目した女性達が化粧品として発展させてきて現在に至る。
<2010.1.10追記>
古代エジプト女性のはっとするような美しい目元のメークには、悪魔から身を守る魔よけの意味とともに、目の病気を予防する役割もあった。
ルーブル美術館や仏国立研究センターのスタッフが行った研究の中心となったフィリップ・ウォルター氏によると、古代エジプト人は約4000年前に、作るのに時には1カ月もかかる鉛と鉛塩を混ぜ合わせた顔料を目の周りに塗る化粧法を生み出した。
一般的には鉛は有害であるとされているが、研究者たちは分析化学の手法を使って、極めて少量の鉛であれば細胞は死なないことを証明した。それどころか、一酸化窒素分子が生成され、それによって目が細菌に侵されようとした場合などに、細菌を撃退する免疫システムが活性化されることが分かった。
(時事通信)
0 件のコメント:
コメントを投稿